こんにちは!カポラリです!
今回もヴァイオリン製作における豆知識です!
ヴァイオリンに限らずビオラやチェロ、コントラバスにもある表面のf孔についてお話したいと思います!
まずf孔はヴァイオリン本体から音を出すために表面に開けられている穴ですね!
f孔を作る際はかなりの集中と職人の腕が試される工程でもあります。
表面にトレースをした後、まずは糸のこぎりでラフカットをして、
それからはナイフのみで綺麗に整えていきます。
その際も左右対称にしつつ、絶対に切りすぎてはいけない、といったとても慎重な作業です。
切りすぎてしまうと見た目はもちろん、音にも影響出てしまいます。
そしてよーく見ると真ん中にチョンチョンがありますよね!
あれにもちゃんと意味があります。
それは「ナッチ」と呼びます。
それはバイオリンにおける「Stop length」という位置を示すための目印なんです!
Stop lengthとはバイオリンでは基本はボディーのトップから19.5cmの位置であり、両方の内側のナッチを中心として駒を立てます!
なのでナッチが無ければわざわざボディーのサイズを測り、stop lengthを調べて、やっと駒を立てる位置が分かる…といったとても面倒くさいですよね。
ナッチはとても重要です!
そしてもう一つ、f孔はバイオリンのモデルで大きく形が違います!
一見すべて同じように見えますが、ストラドやガルネリ、アマーティでf孔の太さや大きさ、全く別物です!
楽器業者はだいたい、f孔、パフリング、アウトライン、コーナーなどを見るだけでどのモデルやどの製作者が判断できる人がほとんどです。
その判断を極めし物が鑑定者となります。
自分でももっともっと勉強しなければなと思います!