バイオリンの選び方〜上級者編〜

Pocket

プロの演奏家のバイオリンは、ほとんどが手作りバイオリンです。モダンから新作まで選択肢は広くなりますが、ある程度の予算を確保しておく必要があります。また、芸術的野心・感性・性格などに沿って自分に合ったバイオリンを選ぶことで、今後のキャリアを形成してくれます。

試奏の際には狭い室内、広いホールなど様々な環境で、様々な弓で試奏し、第三者に音の変化を確認してもらうといいでしょう。

判断する人の立場によって「いい楽器」の意味は異なりますが、一般的には名工が作った楽器や有名メーカーの楽器、希少価値が高い楽器、あるいは金額が高い楽器が「いい楽器」と呼ばれることが多いでしょう。

「いい楽器を使うといい音が出やすい」と言われますが、いい音が出る条件があります。例えば、安価なバイオリンは誰が弾いてもある程度の音が出せますが、「いいバイオリン」でいい音色を出すのは難しいでしょう。

つまり、初心者が「いいバイオリン」を弾いてもいい音色は出せないということです。ある程度のスキルが身についた演奏者だからこそ、いい音色が出せるのです。逆に、技術がある演奏者がレベルの低い楽器を使っていると、いい音は追求できません。

いい楽器にステップアップすることでしか得られない「いい音色」が存在するのです。演奏家のレベルと楽器のレベルがうまく釣り合った条件で、いい楽器はいい音色を奏でられるということになります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です