こんにちは!カポラリです!
今週はなかなかバタバタしていまして更新が遅れてしまいました。
今回はバイオリン、ビオラ、チェロのボディーの中にある魂柱についてお話したいと思います!
ボディのf孔を覗くと木の柱が立っています。あの木の柱こそ「魂柱」と呼ばれているもので、バイオリンなどに欠かせないものです。
魂柱はボディーに挟まっているだけで一切接着剤など使用しておりません。
また、挟まっている位置や角度なども変わってしまうと音にも影響が出てしまいます。
魂柱が立っている位置は弦を張っている駒の足の少し後ろに立っています。駒の右足にはバスバー、左足には魂柱があり、弦から発せられた振動をしっかりとボディーに伝える役割を果たしております。
さらに、弦を張る力というのは見た目以上に強く、魂柱がない状態で弦を張ってしまうとボディーへの負担が大きく、表面が簡単に割れてしまいます。
それは位置も重要で、違った位置にあるだけでも表面にヒビが入ってしまったりします。
魂柱の位置での表面の割れの修理はとても大変で、やはりそれなりの修理費も納得します。
位置はボディーに垂直で立ち、またコンマ数ミリといった単位で調整をすることで、その弦楽器本来の音を引き立たせられることなので、「魂」といった漢字を使った「魂柱」という名前が相応しいですね!
魂柱を製作するにあたってもなかなか難しい作業です。すべてのバイオリンのアーチは異なり、目で見ながら一度ははめてみて、長すぎたり、ピッタリ表面・裏面にフィットしていなかったりで、少しずつ調節し最後はプレイヤーさんが納得する音に調整するのが、職人さんのお仕事ですね!
そしてやはりバイオリンや弦楽器は「木」で作られているので湿気や乾燥、また弾いていることで少しずつ位置が動いてしまいます。
半年に一度や湿気の多い時期などこまめに職人さんに調節してもらうのがおすすめです!